波乱の2024年がスタートです

書評
2024年がはじまりました。
ブログの更新頻度はイマイチですが、訪れている方、ありがとうございます。
2024年はもう少し充実した内容にしていければと
少なくとも新年の今現在は、気持ちを新たにしております(笑)。
どうぞよろしくお願いします。
正月、2024年1月1日、能登半島で大きな地震が発生しました。
1月8日の現在でも死亡者や安否不明者は増えていく一方です。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
テレビでは連日この地震のニュースで持ちきりなこともあり、
本棚にあったこの本を手に取って、改めて防災について考えてみました。

日本はこんなに防災大国にもかかわらず、
この本のサブタイトルは、「防災オンチの日本人」。
海外に比べてプライバシーの皆無な時代遅れの仮設住宅が
テレビでも取り沙汰されるのを見かけたことがありますが、
この本での時代遅れは、日本人の「意識」の部分。
日本人特有の性質や性格に影響しているところは多々ありますが、
この本で取り上げられる「 集団同調性バイアス」は、その典型。
列を乱さないことを美学とする日本人は、集団の時に自分勝手な行動する事は、
周りからの目が気になったり、「誰かが動いてくれるだろう」という意識が働いて動けない。
ただし、そういった心理がこういった災害時には、
逃げ遅れるという命に関わる事態を招くことになりかねないのです。
防災についての教育が昔からずっと変わっていないことも
時代遅れになっている原因の1つなのかもしれません。
我々が子供の頃からもやっていた「地震が起きたら机の下に隠れる」は、
思考停止することにもなりかねないと、本書は指摘しています。
今回、能登半島の地震でも多くの家屋が倒壊し、家の下敷きになって多くの方が亡くなっています。まさに「机の下に隠れる行為」が意味のない好例なのではないでしょうか。
本書では、
地震が発生したら、安全な場所に移動する日でいつでも脱出できるようにする
というのが正しい対処だとされています。
最後に、本書の最後にある「災害時にとるべき行動」の中で
個人的に大事だと思う項目をここに列挙しておきます。
・周りが逃げなくても逃げる
・専門家が大丈夫といっても、危険を感じたら逃げる
・災害時には、空気を読まない
・正しい情報知識を手に入れる
災害は常に「最悪の事態」を想定した準備が大切です。
今から、備蓄、家具の固定など、今回の地震を教訓に
今できることから始めましょう。

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